すずめの雛を保護して、自然に返すまでの1日。 チュンゾウがくれた物。

A day to protect the sparrow chicks and return them naturally. The one given by Chun Zhou.
暇人の日々と思うこと。

前のブログの再編集です。
すずめの雛を保護して、自然に返すまでのたった1日の出来事です。

れが正しいことだとは思っていませんが、
何かの参考になればと思います。

弱って、回復して、自然に返すまで。
チュンゾウがくれた1日はとても濃密で、温かなものでした。
この日のことを記憶が鮮明なうちに書いていこうと思います。
ょうど数週間前に、すずめを飼っている人がいるのか調べたばかりでした。
すずめは、野鳥なので飼うことができないそうです。
して一昨日、小瑠璃がダンボールを持って帰宅しました。
スズメの雛が衰弱していて、
トラックの往来するところで保護したとのことでした。

を除くと、タオルが掛けられた、
息の荒いスズメの雛がぐったりとしていました。

最初に感じたことは、何も知らない自分たちに何とかできるのか?
勘違いで、
親が離れているうちに連れて来てしまったんじゃないかということです。

しく事情を聞いてみると、この辺りでは、
すずめをみたことがないらしく、

昼休憩の数十分で連れて来たようです。
ずは餌や巣のこと、他の人はどうしているのか調べてみると、
鳥獣保護は基本的には禁止。

すずめはあまり飛べないうちに巣からはなれ、
親鳥が餌を運んでくることもあるので、

安易に保護すると、親から引き離してしまうこともあるようです。
医も見てくれることは少なく、県では農作物を荒らすなどの理由で、
すずめの保護はしていないとのことでした。

え方もしていることもバラバラで、どれがスズメにとっていい事なのかは、
それぞれが決めるしかないようです。
ずは、もとの場所に返すにしても飛べるようになるまで、
保護にするにしても、

スズメの雛が元気にならないと始まりません。
※これが正しいということではないので、
一例として参考になればと思います。

はダンボールをゆるくテープでとめ、サイドに空気穴を空け、
切り込みを入れて開け閉めできるようにしました。

その中にキッチンペーパーと割いたトイレットペーパーを敷き詰め、
鳥用の藁の巣を置いてその上にも割いたトイレットペーパーを敷き詰めました。
※タオルだと足を引っかけ怪我をすることもあるようです。
新聞紙だとインクがあまり良くないようです。

ずめの雛をその上に入れ、次はエサ作りです。
鳥用の練りエサを温めたお湯で、耳たぶぐらいの硬さで練れば出来上がりです。
(小松菜をすり潰して混ぜたり、
ミルワームなどを口を潰してからあげるなど、栄養管理も状況に応じて必要)

は水っぽい白い糞をして、怯えて弱っていたので、
相方が雛をつかんで、消毒した耳かきで雛に食べさせました。
の横をつつくと口が開いて何とか少しですが、食べてくれました。
※口を開けない場合は、強制的でも餌をやる必要がある場合もあり、
それでも食べない場合は、ハチミツや、砂糖水をあげるなどすると
良いそうです。
水は数滴くちばしの横に付ける程度で、あげすぎると良くないそうです。

りエサなどは、口の奥の方まで入れてあげないと、
つまらしてしまうこともあり、

鼻などに餌が張り付かないようにも、注意が必要です。
度は、そのうの膨らみのようですが、わからない場合は、
1時間に一回。日が沈んだら寝かせることがいいようです。

はそのうの膨らみを見てあげるそうです。
あげすぎるとそのうが破裂することもあるので注意です。
っていたので、温めたペットボトルを側面に置いて、蓋をし、
寝かせました。

直次の朝生きいているか、とても心配でした。それと、
「チュンゾウ」と名前を付けました。

の日の早朝蓋を開けると、
昨日とあまり変わらず息が荒い状態でしたが、生きていました。

ごはんに、練りエサと小松菜を混ぜたものを食べさせようとしたら、
匂いが嫌いなのか、
断固拒否です。
通の練りエサを再度与えると渋々ながら、三口程食べてくれ、
ほんの少し、起きてくれました。あと鳴き声も。「チュン」
だ、怯えと警戒心と衰弱した状態でした。
まずは、怖がらずに済むように交流を深めたいところです。
方は仕事なので、出かけてしまったので、チュンゾウと2人きりです。
ずは、気分転換に、ベランダに箱ごと連れていき、外を見せました。
屋に戻して、ストレスにならない程度に話しかけたり、
目をあわせたり、屋久島の鳥の声が入っているCD

を聞かせたり、クラシックを聞かせたりしていると、
少し食べたせいか少し動くようになりました。

だ警戒しているようで、餌を食べてくれるか心配でしたが、
今度は抱き上げず、
食べるまで餌を鼻先に練餌を出していると、食べてくれました。4口も。

ンボールに戻し、屋久島の音楽をかけていると、
突如頭から10cmほど上のダンボールの上に飛び乗りました。

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足元を滑らせながらも、ダンボールの上で動いたり、毛づくろいをしたり、
こちらを伺ったりと、少し元気を取り戻してくれたようです。
ンボールの上で、今度はいきよいよく、餌を4口程たべてくれました。
糞も白いゆるくないものでした。
のうが見えなかったのですが、賢いチュンゾウは、4口程食べると、
ぷいっと素知らぬ顔をしてくれるので、適量が分かりました。
の上においていたので、落ちないようにタオルを敷いていたのですが、
脱走したので、下に下ろすことにしました。
ンボールを軽く叩くとなんとか巣に戻ってくれたので、
下に移しました。
の時に糞なども掃除しておきます。
チュンゾウの場合、食べて直ぐに3、4個糞をして、
50分ほどでチュンチュンと催促をするようになりました。
れまでは、また、ダンボールを脱走して歩き回っていて、
とにかくチュンっと鳴いています。

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餌を欲しがる声と違い、もっと甲高いチュンで
親や仲間を呼んでいるように聞こえました。

た、鳥の声が入っている音楽を流していると、
突如チュンゾウが短い距離ですが、飛びました。

椅子に引っ掛けているエプロンにか細い足で、捕まりもしました。
こで決意して、今日元の場所の近くに行って見ることに決め、
途中早退してくる小瑠璃に連絡をすると

チュンゾウを拾ったところの近くの茂みで、
スズメを見たと連絡が来ました。

瑠璃を待つ間、チュンゾウニ話しかけたり、目を合わせていると、
なんとなく帰りたいんだなーと思いました。

メもとで、ダンボールの上にいるチュンゾウに手のひらをだし、
しばらくすると嘴で何かを確かめるように、

突くと手のひらにチュンゾウがやって来ました。
とても軽くふわふわでかわいいやつです。
度は餌をあげると、喋むように狩りをするように、
首を伸ばして餌をもぎ取っていき、更に催促までするように。

今度は、呼んだら飛んできて、周りでリラックスするようになりました。
嬉しくて可愛いい反面、あまりなつくと、
チュンゾウが帰れないのではないか、少し心配にもなりました。

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すっかりなれた頃、小瑠璃が帰ってきて、
小瑠璃の手のひらに乗るか試してみると、手のひらに乗って
リラックスしていました。

小瑠璃もとてもうれしそうでした。
も、せっかく元気になったのだから、余計自然に帰れるのなら、
帰ったほうが狭いこの家よりも、

仲間も葉っぱも枝も土も空も虫も木も危険もあり、
遠くまで自由に飛べるチュンゾウには、やっぱり似合うと思います。
つくチュンゾウに後ろ髪をひかれながら、自転車とバスに乗り、
スズメの行動範囲1キロ~2キロに連れていき、
チュンゾウに決めてもらうことにしました。

いたのは人工島で広い公園がそこかしこにある人工ですが、
緑豊かなところでした。

チュンゾウを保護したところは、トラックがいっぱいとのことだったので、その周りの2キロ周辺で親や仲間を探すことにしました。
をあげて、チュンゾウを芝生に離すとビビることもなく、
羽ばたきながら必死でチュンチュンと甲高い声で鳴き続けては、
移動をしていました。

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遠くから見ていると、どこからも他のスズメはやってこず、
チュンゾウの声だけが響いていました。

少し様子を見ていましたが、木のくぼみで動かないので、
他の場所に連れて行く事にしました。

2箇所目は、スズメが何匹か飛んでいる生い茂った場所です。
試しにチュンゾウを置いてみたのですが、ビビったのか、
生い茂る草が邪魔で移動できないのか、

移動せず鳴きやんでしまったので、再び移動です。
の頃には、小瑠璃の手に乗ったり、私の手にのったりと散歩状態です。

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しばらくすると見覚えがあるのか、茂みを見ながら、
しばらく鳴いていたのですが、腹も減ったらしく

餌を沢山食べていました。
3箇所目は広ーい公園でした。そこにはカラスもいるので、
カラスが近くに来ると、小瑠璃の腕に隠れます。

日は無理なのかと考えながら歩いていると、一匹のスズメがいたので、そちらの方へ行くとチュンゾウが、さっきの茂みの時のように鳴いていました。
にスズメがいないか、探してみてもいないので、
ラストチャンスのつもりで、餌をあげて肩乗り状態のチュンゾウを
芝生に置くと枝の茂みに飛んいき、チュンチュン鳴いています。

ばらく眺めていたのですが、鳴き声が止んだので、
チュンゾウの様子を見に行くと、

今度は、茂みの奥に入って行きました。
ばらくすると、ヒョコッと茂みの上に出て、こちらをちらっと見ると、
高い木の枝まで、風をつかまえて飛んでいきました。
日までまともに歩けず、今日は少しだけ飛べたチュンゾウが、
私達でも登れない程高い木に
一飛びに。
ュンゾウが巣立っていった気がしました。
私達が考えているよりもずっとチュンゾウはたくましく野生の鳥でした。

のまま生きてゆけるか?餌は自分で採れるのか?仲間には会えるのか?とても心配でしたが、ここでお別れすることに2人で決めました。
し離れてから、必死に泣き続けるチュンゾウのところに
他のスズメがやってきてくれたのが見えました!!

なんだか、戯れているように木々の間を飛んでいました。
だの縄張り争いかもしれないし、ちょっと遊んでいるだけで、
仲間になったのかはわかりませんが、

賢く逞しいチュンゾウなら、きっと生きていけると思います。
手な人間のエゴかもしれないし、考え方なのかもしれませんが、
きっとチュンゾウは、たくましく生きてくれると思います。

木の上に飛んでいったチュンゾウも、
他のスズメと出遇ったチュンゾウもとても逞しく美しかったです。

生懸命に生きているチュンゾウにたった1日ですが会えて、
本当に良かったです。

偶然通りかかった時、大人になったチュンゾウに会える日を信じています。

A day to protect the sparrow chicks and return them naturally. The one given by Chun Zhou.

追記
チュンゾウを返した次の日雨が激しかったのと、
待っていて動いていないのではと、少し心配だったので、

チュンゾウを返した2日後に、餌を片手に相方と丸一日探してみました。
したところにも、歩いたところにもどこにも、
亡骸もなくどうやら飛び立っていってくれたようだです。

ュンゾウは私達よりも、ずつと今を生きていて、
悲しんでいる暇もないのではないかと思います。

に一生懸命でたくましいチュンゾウは
きっと大空や木々の間を飛んでいると信じています。

おみやげに練りエサを、チュンゾウが通りそうなところに置いてきました。
なんだか少し、チュンゾウの世界を見れた気がしました。
っと、チュンゾウとお別れができたと思います。
今もチュンゾウが変わらず全力で
元気で飛んでいると思うと心が温まります。

暇人

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暇人です。 私のモットーは、心に{ヒマ}を持つことです。 心に暇がないと、色々見たり、考えたりするときに 行き詰まります。 今は寸暇を惜しまず考えて、行動し...

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