ガーメントリプロダクションオブワーカーズの穴あきビンテージリペアカスタム 2023.03.24 暇人のお気に入りのもの RSS 大切に手入れをしながら来ていた服に穴が空いてしまったら、どうしますか?しかもビンテージのものは、代えがききません。私の大切にしているガーメントリプロダクションオブワーカーズのシャツの一つ、ブランド初期のロシアンミリタリー型は、フランスビンテージのベットシーツ生地を使用した貴重なものです。生地自体がデットストックで、少量生産の上、あまり出回らないシャツです。初めは生成りのような色合いで、洗うたびに白へと変化し、起毛してくる味わい深いシャツで、やっと育ってきたところ、なんと手抜き仕事の家のドアのぶに引っかかり、大穴が空いてしまいました。ドアノブを蹴ったところで、叩き壊したところで、元には戻りません。そこで、最近習慣になってきているリペアカスタムをすることにしました。ただ目立たないようにするのではなく、思い出を刻み込むように、昔のワーカーが大切な一着を自分で直して使ってきたように仕上げることを念頭に丁寧にざっくりと鹿革と麻紐を使い、ビンテージ風にリペアカスタムしました。大切な一着は、金継ぎのように丁寧に治すと愛着が増していきます。 使用したもの 目打ち細・鹿革・刺繍針・指貫・エスコード(麻ヒモ)蜜蝋・ローラー・閻魔やっとこ・ハサミ・両面テープ・工作用紙です。 工作用紙で、穴と大体同じ大きさの型紙を作ります。 同系色の鹿革を、ローラーで伸ばし、閻魔やっとこでひっぱり薄くし、切り出します。鹿革のいいところは、強度と柔軟性があり、洗っても油分が抜けないところです。生地を使用するよりも数倍頑丈です。 両面テープを銀面(表面)の四隅に貼り、シャツを裏返し穴に貼ります。 麻ヒモに蜜蝋を馴染ませることで、強度が増し、毛羽立ちをおさえます。今回麻ヒモを使ったのは、染め替える時がきた場合、ナイロン糸だと糸だけ染まらなくなってしまう為です。 生地だけを縫い合わせると、強度不足でまた裂けてきてしまうので、鹿革ごとなみ縫いをしてゆきます。目は細かく、ざっくりと丁寧に。味わい深く、裂け目の外側を。 こんな感じで鹿革がのぞくのもいいかともいましたが、ほつれが心配になり、もう一手間加えてゆきます。 ぬい穴を通したり、もう少し外側を縫ったりと横にもステッチを入れ、縦にも一本糸を通して出来上がりです。 個人的には、味わいが出たとおもいます。昔の農夫が不器用ながら、熱心に繕ったように。きっちり縫う場合は、等間隔に印をつけ、先に目打ちで穴を開けて作業するのがおすすめです。革用の三角針や菱目打ちは穴がでかいので、生地がもちそうにないので、指貫と力で貫通させて縫っています。 ボタンを変えるのもおすすめです。 ガーメントの麻のシャツのラッカーメタルボタンから、両袖だけ、貝の立体的な赤ボタンに変えるだけで、表情が一変します。 トゥモローランドのつまらないボタンもビンテージボタンに付け替えてみるといい感じになりました。アクセントに糸はライムグリーンにしてあります。 GARMENT REPRODUCTION OF WORKERS(ガーメントリプロダクションオブワーカーズ)は古きよき時代のヨーロッパの生活の匂いを残しながら、現代の生活に寄り添える服をテーマに、リプロダクションした日常のためのワードローブを作るブランドです。元々は山口・福岡でインポートセレクトショップをしていたデザイナー、小田隆博氏がフランスで19世紀ごろから作られているワークミリタリーウェアのデッドストックをフランスの蚤の市などで探しまわり、仕入れていたのが始まりで、次第に人気が上がる一方なのに良い状態のものがなく、ワークウェアファンのためにヴィンテージミリタリーウェアを再生するブランドを立ち上げたのがGARMENT REPRODUCTION OF WORKERSです。 ブランド名を直訳すると『労働者の服再生』であり、名前の通りヨーロッパで見つけた古い素材を現地フランスの工場でつくり、100年前のヴィンテージウェアからマスターパターンを起こし、昔の風合いを再現。素材の多くはデッドストックの古いリネンやコットンで、織り地がでこぼこしていたり、シュリンクしており、それが独特の味わいを出しています。その為、着込めば着込むほど個性豊かな味わいを堪能することができます。 近年ではフランスのみならず、よりクォリティの高い日本の工場での生産や、日本の生地を使用した、ヴィンテージアイテムをベースとし、アレンジを加えたオリジナルのアイテムもリリース。ブランドとしてより幅を広げ、魅力を増していますが、やはりフランス生産時代の方が圧倒的にいいです。ダーンディルアンドブーアやフランクリーダーやARNマーカンタイルやHYKEなどと相性がいいです。また他のガーメントもおりに触れて紹介します。 暇人139,714 views 暇人です。 私のモットーは、心に{ヒマ}を持つことです。 心に暇がないと、色々見たり、考えたりするときに 行き詰まります。 今は寸暇を惜しまず考えて、行動し... プロフィール RSS Pin it 暇人のお気に入りのもの, 暇人の書き物 GARMENT REPRODUCTION OF WORKERS, howto, お気に入りのもの, アップサイクル, エルク, ガーメントリプロダクションオブワーカーズ, ガーメント, ビンテージ, ビンテージベットシーツ, フランクリーダー, フランス, フランスビンテージ, プロダクトデザイン, ボタン, リサイクル, リプロダクト, リペア, リペアカスタム, レザー, 丁寧な暮らし, 刺繍, 労働者, 新たな扉, 暇人のお気に入りのもの, 暇人記事, 服, 注意すること, 生き方, 穴あき, 補修, 選び方, 鹿革, 麻糸 コメント: 0 ノルウェージャン製法ダーンディルアンドブーア・ハファールシューズの魅... キャンバスのダルースパックをワックスコットンにリメイク ピックアップ記事 未分類 。 2019.11.18未分類 暇人のお気に入りのもの 新型コロナ鬱とテレワークのコリには クナイプバスソルト 2020.05.07暇人のお気に入りのもの, 暇人の日々と思うこと。, 暇人の書き物 暇人のバリ島・カンボジア40日の旅 バリ島・ウブドの美術館とバリ舞踏ケチャックの夜 2021.01.17暇人のバリ島・カンボジア40日の旅, 暇人の書き物 関連記事一覧 暇人の書き物 忘れないで、いつも身をかがめていたら、、 格言写真 2020.04.25 暇人の書き物 クレバス切り裂く 百八つの 格言写真 2020.07.24 暇人の書き物 競争はジャングルの法則である、、名言写真 2020.03.20 カンボジア シェムリアップの音楽響く寺散策コース。後編 2020.02.03 カンボジア シェムリアップにあって、プノンペンにない大事なもの 2020.03.25 暇人の書き物 喜びは食卓に哀しみはトイレに、、格言写真 2020.03.07 カンボジア さよならプノンペン・カンボジアに戻ったらまた来ます。 2020.03.21 インドネシアとバリ島 バリ島のサルーン(サロン)の巻き方と色のtpoについて 2020.05.26 コメント ( 0 ) トラックバック ( 0 ) この記事へのコメントはありません。 この記事へのトラックバックはありません。 トラックバック URL
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