ノルウェージャン製法ダーンディルアンドブーア・ハファールシューズの魅力

暇人のお気に入りのもの
最近新しいものより、古いもの。
人の作った痕跡を感じられるものを買っています。
長らくアウトドアウェアーばかりを着ていたのですが、
ガッツリナイロンから生地に移行しています。
天然の生地や手仕事や衣服の歴史の深さを改めて噛み締めています。
特にコットンやウールの幅広さに。
革小物を作っていて感じることですが、
作り手の技術や情熱がなければ、いいものはできません。
それと同時に使い手が、手間をかけて育てていかなければ、
いい道具でも、いい道具であればこそ、魅力や風合いや
機能性を失ってしまいます。
服を手洗いしたり、生地に合わせて洗い方を変えたり、修理したり、
ボタンを直したり、染色したり、ブラシをかけたり、休ませたり、
染み抜きをしたり、漂白したり、アイロンをかけたり、
洗剤を検討したり、
革を磨いたり、靴にはオイルを補給させたり。
服に限らず、いいものほど、長く使えるものほど、
手間をかけてやる必要があります。
中古市場には、素晴らしい生地や手仕事の服や道具がありますが、
残念ながら、使い手に見捨てられ使われないものや、
破壊されたものや、雑に扱われて汚れたものもたくさんあります。
そんな服や道具に再び息を吹き込むことが今とても楽しいです。
前に書いたサルバトーレフェラガモのバックを修理したように。
最近では、アップサイクルと呼ばれています。
また長い前置きでしたが、今回救出した逸品は、
1992年にオーストリア・ザルツブルグ近郊で創業した
シューメーカー。
「dirndl+bua」(ダーンディルアンドブーア)
ノルウェージャン製法を用いて、200年以上も昔にデザイン
されたと言われる伝統あるハファールシューズに現代的な解釈を
入れて製作している素晴らしい工房の靴です。
今回は、ノルウェージャン製法やダーンディルアンドブーア
についてと修理の工程ついて書いて行こうと思います。
1992年にオーストリア・ザルツブルグ近郊で創業した
シューメーカー。
ノルウェージャン製法を用いて、200年以上も前にデザインされたと
言われるハファールシューズを中心にワークブーツを手掛けるなど、
伝統製法で、革新的な靴をつくり、世に送り出しています。
近年では、イタリアのタンナーの特徴的なレザーを使い
アッパーにはややシボ感のある カウレザーを
タンには鹿革のセーム革、履き口にはスエードを使い、
機能性とデザインが秀逸です。
ノルウィージャン製法とは高い堅牢度と耐水性、
抜群のホールド感を産み出す作りで、本来は
雪道歩行目的で生まれた製法で、スキー用や軍用靴に
多く採用されていました。
分厚いソールを縫い付けるため通常よりも太めの糸が使われ、
ソール部分を底部分を縦と横に縫い、固定する製法です。
ミッドソールを挟むことで厚みを増し、現在の登山靴のように
底突起物のあるガレ(岩場)でもブレることなく安定感のある
履き心地が得られます。
全体的な汚れ、踵の破れ、インソールアウトソールの汚れ、
革のオイル不足、傷。
まずはソールをしっかり綺麗にしてあげます。
丹念に馬毛ブラシで埃を落とし、
ステインリムーバーでさらに汚れをとってゆきます。
家にあったエルク(ヘラ鹿)でリペアしてゆきます。
簡単な型紙を作り
穴を開け
両面テープで固定し
菱切りで穴を開け
革小物を縫う時のように
蝋引きしてあるシニュー糸で、
クロスぬいをしてゆきます。
(1穴に2縫)
エルクは耐久性抜群で、柔らかく、摩擦にも強く、
使用するにつれ少し薄くなるので、こんな感じで充分です。
こうやって直してゆくと愛着が増します。
今回は、お気に入りの靴磨きにも
革小物のコバにも使うタピールではなく、
山登りをしていたときによく使っていた、
コロニルの防水性のあるレザーワックスで手入れしてゆきます。
因みにタピールの缶に入っているレダーフィットも
防水性を出したい時に使えます。
本当はタピールの方が好みなのですが、
現在切らしているため、今回はコロニルです。
靴磨きの手順は簡単です。
手でオイルを薄ーく革靴全体に伸ばし、摩擦で革に浸透させます。
その後豚毛ブラシで、満遍なく塗り込みます。
コットンやネル生地で磨き上げ、
馬毛ブラシで磨き上げれば、余分なオイルも取れ、
美しく健康な革靴の状態へと戻ってゆきます。
現在出かけるときは、一日おきにダーンディルアンドブーアを
履いていますが、今回はネットで探して買ったため、
甲幅はピッタリだったのですが、長さが0.5サイズほど大きく、
踵の形が違うため、ひどい靴擦れを起こしました。
靴が合わない時の対処法は、次の記事で書こうと思います。
暇人です。 私のモットーは、心に{ヒマ}を持つことです。 心に暇がないと、色々見たり、考えたりするときに 行き詰まります。 今は寸暇を惜しまず考えて、行動し...
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