バリ島のサルーン（サロン）の巻き方と色のtpoについて

2020.05.26

How to wind saloon and color tpo in Bali

インドネシアとバリ島

バリ島を歩いていると、
商業施設・空港、レストラン、ダンスなどで目にする
インドネシアの民族衣装サルーン。（サロン・カマンとも呼ぶ）
クタではデイリーウェアのようには見かけなくなりましたが、
ウブドに足を踏み入れると、日常の中に、ダンスに、ガムランに、
お祈りの姿に、ワルンに、セレモニーに、頻繁に目にすることになります。
個性的で、美しいサルーン（サロン）はバリ建築にとても映え、
現代着と違い、空間と調和しています。
バティック・イカットなどの手仕事の美しい柄が
本当にたくさんあります。
サルーン（サロン）は、民族衣装・デイリーウェアの役割もありますが、
大切なお祈りやセレモニーの時に着るものなので、
正式な場や正装が必要な寺院などに入る際はドレスコードがあります。
日本の着物の様にTPOがあり、色の使い分けなども知る必要があります。
今回は、男性、女性別サルーン（サロン）の巻き方・
TPO別の色の使い分けについて書いていこうと思います。
サルーンのことを知って、文化を知り、敬意を持ち、
寺院やセレモニーに参加できるチャンスをもらいましょう。

女性の巻き方

女性のサルーン（サロン）の装いの基本は、
セレモニー・大、小の寺院に入る時・お葬式の場合も、
サルーンは1枚・帯・上着は襟なし可。靴はサンダル可。
（露出が多くなく、上品なもの）（バリ人はレースが多い。）

基本的に左前です。サルーン（サロン）を後ろから、左に巻きます。
サルーンが長い場合は、折り返します。

真ん中に溜めを作り、左も真ん中に持ってきます。

結んだらサルーン（サロン）は完成です。
最後に上着に帯を巻きます。
結び目は真ん中でも横でも大丈夫です。

男性の場合

男性のサルーン（サロン）の装いの基本は、サルーン1枚の場合と
更に腰巻きが必要な場合があります。
それにヘッドドレス（鉢巻）がセットです。
full Traditionalと書かれていない小さな寺院や
観光客向けの1部の寺院では、サルーンは1枚。
大きい寺院に入る時・セレモニー・お葬式の場合は
腰布と合わせて2枚必要。
上着は襟ありのものが望ましいが、Tシャツの人もいる。
靴はサンダル可。どちらもヘッドドレスが必要です。

男性は右前が基本です。
サルーン（サロン）を後ろから右に

右を左に持って行き、端を内側に入れて固定します。

3、4回ひだを作りヒダが中心に来るように作ります。
お腹部分は内側に巻き込んで固定します。
1枚の場合は、
折り返した部分の下に帯を巻いたら完成です。

腰布が必要な場合は、帯を巻かずに
腰布を右前になるように、
後ろから中心へ、右を中心まで持っていき、
帯で結べば完成です。

色のTPO

full Traditionalと書かれていない小さなtempleの場合は、
サルーン（サロン）は1枚でよく、
上着は黒い以外なら大丈夫。
黒は死者の色なので、望ましくないとのことです。

大きなtempleや特に大祭（セレモニー）の場合、白か黄色が望ましい。
※大きいtempleの場合お祈りをしなければ、
白or黄色ではなくても、半袖か長袖のシャツなら入れる場合があります。
男性の場合サルーンと腰巻き。
（腰巻きが白か黄色で、サローンの色は違う色で大丈夫です。）
女性の場合は1枚で大丈夫です。

お葬式は特に親族や主賓の男性は、
ダークトーンで揃えています。
男性の場合は、サルーン・腰巻き・ヘッドドレスです。
女性はサルーン1枚に紫・青の方が多く、
一部オレンジや緑の方もいました。
観光客も路上でセレモニーに参加する場合、
サルーン1枚の着用がススメられています。
（中に入る場合は、正装）
この時サルーン（サロン）がない人用にサルーンを売り歩く人がいますが、
割高な値段です。