カンボジアの日々は、よく歩き、よく眠れるので、
朝も自然と早く目覚める。
いつものようにベランダに出て一服していると、
今日のワットボーからは、煙が立ち上り音楽が鳴り響く。
日本ではなかなか起きてこない小瑠璃もコチラに来てからは、
目覚めが早い。
今日の予定は決まっている。
アイポッドタッチで見つけた、謎のベーカリーカフェへと
朝食を食べに行って、
明日のアンコールワットへ行くための信用できそうな
トゥクトゥクドライバー探し。
トレンサップの件もあるので、とにかく気持ちよく遺跡巡りたいのだ。
あれから、自分の人を見る目が日本人以外に通じないと痛感したので、
今日は鍛え直すのです。
※今度、シェムリアップおすすめカフェ一覧は詳しく書きますが。
templecafeは、ワットボーストリートから近く、
川沿いのひっそりした所にあります。
謎の看板と、ちゃらそうなEntranceに本当にここは旨いのか?と
疑問が湧いたが、入ってみることにする。
ドアには2人のただドアを開けるためだけのスタッフが待機している。
入ってみると、スタッフがやたらいて、おしゃれで、
清潔で想像の数倍良い。
to go(テイクアウト)
for here(ここで食べる)どちらも出来て、
ショーケースには大きな旨そうなパンとドーナッツなどがあり、
食事も地元の人が来れるくらいの価格設定のラインナップなので、
地元の人々のデートスポットになっている。
大概の外資のレストランやcafeは、地元の人々を無視しているので、
ここの価格設定には好感が持てる。
さっそく、アメリカーノとクロワッサンとパンオショコラと
ドーナッツを頼んで、
タバコが吸える外の席にでる。(中は禁煙)
外に出てみると、緑がいっぱいで、壁には水が流れ、
通りも見えるかなりツボなcafeだ。
イスも座り心地の良いソファーのようなイスで、
空間も広くとってあって、ゆっくりできる。かなりいい。
日本の回転率だけを求めた、長居させない感満載のcafeとは大違いだ。
だから普段はポンコツcafeには行かず、喫茶店ばかり行っているのだが、
こんなcafeなら何時でも来たい。
見てもらいたい。
この大きなパンやドーナッツは一つ1ドル。coffeeは2ドルなのだ。
しかも、日本よりもレベルは高い。
クロワッサンはちゃんとバターの風味満載で、
マーガリンのベトベト感もない。
ドーナッツも古いサラダ油の味ではなくて、
フカフカ食感で油がさらりとしていて、重くない。
coffeeはそれなりだが、2つこの大きさのパンを食べると腹は一杯になる。
こんなコストパフォーマンスの良いカフェは、
日本には存在出来ないのだから、悲しいことだ。
小瑠璃の拍手が止まらない。
明らかにカンボジアの飯のときよりもcafeの方がニヤニヤ度が高い。
最初は謎のスピーカー音が、何かを流していると思っていたのだが、
声の主が見つかった。ウシガエルだ。
緑が眩しい。水の音、ウシガエルの奇妙な声、
道をゆくトゥクやバイクのカンボジアの風景。
ゆっくり出来て旨いcafeの中での一服。
良い一日だ。
さっそく気持ちのいい空間で、
明日の遺跡はどこに行くかの作戦会議を始めるが、、小競り合いが起きる。
やはり人それぞれ、行きたいところや心の温度には違いがある。
ポツッポツッ。
さっきまでの平和はどこへやら、雨まで降り出したので、
templeを後にする。
すぐに土砂降りになって、
雨のなか、ベンチで話し合い。
気を取り直して、雨宿りを兼ねてcafeをはしごすることにする。
雨の中いつもと違う道をゆくと、
小ジャレている何だか高そうなcafeがあったので、
あまり期待せずに入ってみる。
お客さんはいない。
コチラも内装は悪くないが謎の空間。
ど真ん中にtemplecafeにはなかった,赤い不自然な祭壇がある。
こちらも現代的で、清潔感があって、贅沢使いな空間だ。
ショーケースには色とりどりの南国ケーキが並ぶ。
さっき食べたばかりだし、
腹は減っていないので、coffeeとマンゴーチーズケーキを一つ頼んだ。
席につくと、テーブルセッティングまでしてくれるが、
値段帯はリーズナブルで、templeとさほど変わらない。
メニュー表には西洋メニューとカンボジアメニューがあって、
そちらもだいたい5、6ドルくらい。
程なくして、ケーキが運ばれてきた。
何故か2つあるので、店員さんに1つしか頼んでないよと言うと、
にっこり微笑んで、1つぶんだと言う。
よく見るとわざわざ1つのケーキを切ってくれて
出してくれているではないか。
サービスも日本より良い。しかもマニュアルではない。
日本のcafeでこんな気の利くcafeはないのではないだろうか?
しかも、わざわざ聞いてこないでサラッとできる。
カンボジアのほうが日本よりもサービスが良い。
思ってもいない、いらっしゃいませ~なんて言わないし。
coffeeも美味しいが、マンゴーチーズケーキが想像よりも旨い。
甘ったるくなくて、濃厚で爽やか、
こちらもポンコツcafeではでてこないレベルなのだ。
トイレもさり気なく果物が消臭代わりにおいてあって、清潔で広い。
カンボジアのcafeレベルは思いの外高い。
少なくてもおままごとの延長の日本のcafeよりも。
小瑠璃の気分も少しはほぐれたようで、良かった。
人が良さそうなトゥクトゥクドライバーはどこか?
街をさまよい歩きながら、
片っ端から人相を確かめてゆく。
あれ?
擦れてない、素朴そうなトゥク。
目がきれいなトゥク?
笑顔が爽やかなトゥク。。。
がいない。なかなかいない。
前に来た時はすぐに見つかった好青年そうなトゥクもいない。
景気が悪いのか、なんか擦れている。
途中寺院などによって、
更に探す。
通行人には、いい感じそうな人はいるのだが、
トゥクのなかにはいない。。。
結局10km以上歩いて、片っ端から人相を見てみたが、
ピンとくる人はいない始末。
私の目がにごっているのだろうか?
嗅覚をうしなってしまったのだろうか?
今日のところは退散し、明日の早朝トゥクを探し
アンコールワットに向かうことにした。
暇人です。 私のモットーは、心に{ヒマ}を持つことです。 心に暇がないと、色々見たり、考えたりするときに 行き詰まります。 今は寸暇を惜しまず考えて、行動し...
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