遺跡よりも高くて、何もない。ぼったくりのトンレサップ湖

On Tonle Sap Lake rip-off tour
カンボジア

人生初のぼったくりにあう。

10年以上旅をしてきて、
初めてのぼったくりに会いました。
トンレサップ商法です。
ンボジアには前も来ていて、
アンコールワット、ベンメリア、バンテアイ・スレイ、
バイヨン寺院・プノン・プノン・クロムなどなどに

すべて現地手配のバイクタクシーとトゥクトゥクで行き、
他の東南アジア・タイ・ラオス・インドネシア・ベトナムなどでも
マーケットで高くふっかけられたり、
タクシーのメーターが高速などということはありましたが、

んなに綺麗にぼったくられたのは初めてです。
前は宿で生の情報がゲットできて、

嗅覚も鍛えられていたので、ぼったくりを回避できていました。
しぶりの旅で浮かれていた3日目にやられました。
これがぼったくりか~と妙に感慨深く面白い体験でした。

このぼったくりシステムもカンボジアに長く居ると
見えてくるものがあります。

そのシステムを具体例とともに
書いていこうと思います。
くまで、個人的な感想ですので、
これを読んで納得して行くぶんには、
楽しめる人には楽しめると思います
ある意味アジア感満載です。


On Tonle Sap Lake Snatch

25日間カンボジアにいて、
トゥクのおっちゃんに道を歩けば、勧誘を受ける毎日
(後半は顔を覚えられて、激減しましたが、、)
通するのは、アンコールワット?の次に
ニヤニヤしながらトンレサップ?と聞かれることです。

それはそう1匹獲物をゲットできれば、
ボロい商売なのです。
それが、2匹、3匹、4匹5匹なら笑いが止まらない事でしょう。
ツアー会社も多分知っています。
れとコンビニやお土産物屋で必ず見かけるポストカードの中には、
画像を加工している
綺羅びやかな水上マーケットのようなトンレサップ湖の写真が
あって、
何だか素敵な場所に見えるものです。
達は、前情報は先入観につながると思い、
遺跡などの情報は全く見てきませんでした。
ので、ポストカードの景色から、
水上マーケットの村があって、
湖を見ながら買い物cafeなどがある観光地で、
橋などで繋がっていて、自由に歩き回れる場所だと
なんとなしに
思っていたのです。
行く気も全くなかったので、ただイメージしていただけです。
にいた若いトゥクの青年などは姿を消しましたが、
トゥクのおっちゃん達も基本笑顔でいい人そうな感じだと
今回は思っていたのです。
日に、色々なマーケットに行って日用品を買い集めたり、
服を買ったりと買い物づいていた昼下がり、
パブストリートの近くのトゥクに
話しかけられました。
ちょうどオールドマーケットに向かっていた時でした。

トンレサップ湖はどんな所?

On Tonle Sap Lake rip-off tour

タイのドムアン空港やカンボジアのイミグレーションなどで、
暇人のポンコツ英語があまり通じず、なんでや~?と考えていた頃、
聞き取れる英語で話してきて、
ポンコツイングリッシュでもちゃんと通じているということに
気を許してしまったのだと思います。
こ行くのー?
(暇人)マーケットに買い物いく。
マーケットは高いし、同じものが売っているよー。
トンレサップ知っている?
(暇人)ポストカードを見ただけで、知らない。
買い物はトンレサップの村のほうが安くて、
見たこともないもの
がいっぱいあるよー!
それにめちゃめちゃ美しいところだよー!
(暇人)本当にきれいな所?良いものも買える?
もちろんベリービューティフルだよー!買えるよー。
安いよー。観光もできて絶対いいよー。
クロコダイルもいて、フィッシュファームもあるよ。(興味なし)
(暇人)いくらで行ってくれるん?
12ドルで行くよー。
(暇人)往復で?
片道12ドルで往復で24ドルよー。
30km以上あるし安いよー(安くない)ツアーだったら倍だよー。
夕日も最高だよー。
(暇人)雨降ってるけど?
大丈夫買い物しているうちに晴れるかもしれないよー!
(暇人)2人で24ドルオンリー?
もちろん全部で24ドルよー。
ろにいる小瑠璃に説明して、聞いてみると
「雨だけど行ってみる」と戸惑いを見せながらも言うので、
今日も暇だし現地の人とあまり話していないので、
行ってみることにした。
(暇人)12ドル片道で行ってくれる?
往復のほうが良いよー、待ってるからー。
(暇人)いや、時間決めるのが面倒だから片道で。
帰りは適当に誰か捕まえる。
オーケー。
だか陽気で面白そうな奴にあの時は見えて、
話しながら牧歌的な風景を横目に、旅感があって、
緑もきれいで行きは楽しかったのです。

さっそく雲行きが怪しい。。。。

もうすぐつくよー。と、
謎の大きな看板が現れて、
トゥクの兄ーちゃんは説明を始める。
トンレサップ湖にはクルージングツアーがあるからおすすめだよー。
(暇人)ふーん。そうなんだー。(興味なし、乗る気なし。)

On Tonle Sap Lake Snatch

謎のゲートが現れる。

看板から先は、村人や家などがちらほら増え始めて、
写真のところでは、商店が立ち並んでいた。(日用品・飲み物などだけ)
ると、
ここでTICKETを売っているから、買ってきてー。
(暇人)ツアー興味ないからいらない。

ダメだよー買ってから中に入る必要があるよー。
(暇人)は?聞いてない。
歩いて行けるんじゃないん?
そんなこと言ってなかったよね?
言ってなかった?TICKET買わないと村に入れないよー。
瑠璃は帰ろうか?と言う。
んー。ここまで来て、ただのドライブで24ドル。。
(暇人)雨は降ってるけど、ここで帰れば、
2度と来ないだろーし行ってみる?
まり気の乗らない様子だが、小瑠璃も同意したので、
TICKETを買いに行くと、一人40ドルで2人で80ドルだとぬかす。
(暇人)高い高い。なんで村に入るだけでそんなに高いん?
高くないよー。大きな船をチャーターしてマーケット
お店を回るんだよー。チャーターだよー。
(暇人)は?歩いていけないん?全部舟?
歩いては行けないよー。
舟をチャーターしないと行けないよー。
(チケットセンターのおやじ)わかった2人で60ドルでいいよー。
(暇人)高い。
その後10分ほどの悶着の末、小瑠璃とも話、
まーここまで来たのだから、
行ってみるかーということになったのが間違いだった。

On Tonle Sap Lake Snatch

トゥクトゥクはいません。

帰り待ってようかー?
(暇人)いらない。自分で探すから片道でいい。
ここには、他にトゥクトゥクはいないよー。
ツアーのバスぐらいしか来ないから、
待ってるよー。30ドルでいいよー。
(暇人)24ドルて言ってたよねー?
待ってる時間長いし、ウェイティング代だよー。
(暇人)全部で24ドルって確認したよね?
チケット代のことも初めに聞いてないし、何なん?
ごめんごめん。言ってなかったけど、ここにはトゥクいないよーー?
りを見渡すと本当にいない
一人ならば永遠に歩いて大通りまででれば、帰れるのだろうが
今回は2人なので、選択肢はなかった
コイツは殴ろう。シェムリについたら。
そうしよう。

素晴らしきツアー。

これはぼったくりツアーだから、全容を見届けよう!
マーケットに行けば、どんなくだらないものを
どんな感じで売りつけてくるのかを見どどけようと、
小瑠璃と気を取り直してみたが、
の定のボコボコの沈みそうな立派な舟に、
すれた子供と夫婦。
イメージ通りだ。やっぱり目が死んでいる。

On Tonle Sap Lake rip-off tour

小雨が降って、泥水の中をボロ船が進む。
後ろの子供は無表情にスマホをいじっている。
中他のツアー客と舟ですれ違うが、
目は虚空を見つめ、誰も何の反応も示さない。
貴重なお金と時間を失い。
この謎の集落をボロ船で進むだけなのだ。
心がどこか美しい所にいる自分を見ようとしているのだろう。

On Tonle Sap Lake rip-off tour

あれは学校。あれは、、。
ポツポツとツアーらしさを装おうと、
やる気のない感じで言ってくる。
は~。

On Tonle Sap Lake rip-off tour

楽しーなー・・・・・・。
小瑠璃は何かを見ようとどこかを見つめているが、
虚空を見ているようだ。
これがアジアだと。
この理由のわからないボッタクリツアーがアジアだと。

On Tonle Sap Lake rip-off tour
On Tonle Sap Lake rip-off tour

マングローブかなー?
どうだろーねー?

On Tonle Sap Lake rip-off tour

小舟がやっとアトラクション会場に到着して、
我らは舟を降りる。
水上の家に入ると、
人が結構いて、奥に非常に興味のそそられる水槽が並び、
フィッシュファームと書いてある。
やじが椅子に座っていて、
ものすごい小舟が浮かんでいる。
MONKEYー!MONKEYー!
モンキーが見れるぞ。
すごいぞ!
乗るか?

この沈みそうな泥舟に乗る気は起きない。
(暇人)無料?
5ドルだ。
(暇人)いらん帰る。
みんな何でだ?って顔を向けてくる?
何でだ?
フィッシュファーム?
(暇人)NO。
小瑠璃ももちろん同意してボロ舟に戻る。
家族も何でだ?って顔を向けてくる?

なんでだ?

On Tonle Sap Lake Snatch tour

次に停船したのは、クロコダイルファームだ。
舟家族のおやじがちらっと見て、
見るか?と言ってきたが、
もちろん(暇人・小瑠璃)NOー。

おやじは諦めたようだ。

On Tonle Sap Lake rip-off tour

川幅が広まり、マンフローブ林を抜けて、湖の広い所で
おやじがおもむろにトンレサップ!
(暇人)はー綺麗だね。
一面の泥水と曇り空。
無常。
人生は無常。
メラを持つ手は凍りつき、
おやじは写真すらもとらない我らに見切りをつけて、
舟は出発する。
んな所で沈んだらやばいな。。
そんな思いの中、無常の景色を見つめていた。

On Tonle Sap Lake rip-off tour

途中クロコダイルファームが見えた。
何でか別料金を払い、
ひっかかった白人の女2人がすごい形相で
一眼レフで小さな水槽のような所へシャッターをきっていた。
彼女たちは何を見ているのだろう?
まにすれ違う外国人たちは、
表情をMONKEY達に持っていかれたのだろうか?
小瑠璃は?
MONKEY達のところには行っていないのに虚空を見つめている。
に移ってきた、すれた子供の腕にも耳にも
金のアクセサリーが光っている。。。
嬉しいか?
虚無を売り、手にした金のアクセサリーは?
キラキラを買ってくれる家族は誇らしいか?

On Tonle Sap Lake rip-off tour

終わり。

終わった。。
あれ?マーケットは?
期待していたわけではないが、
どんなふうに売りつけてくるのかを見ようと思ったのに、
そんなエネルギーはここには無い。
を降りるときに、
ディップ?ティップ?おやじが何かを言っている。
は?何いってんだ?
手を上に向けていたので、チップをくれと言っているらしい。。。
(暇人)今日は既に100ドル近く無意味な金を使っているし、
クルーズ料金は払っている。
チップ!チップ!
(暇人)無駄金は既に払っている。
と言って船を出て、
トゥクのもとに行き、
前は嘘つきだ、
TICKETのことも言っていない、
ウェイティング代も、
して、そもそもCheaperと言っていたが、
マーケット自体もない、
貴重な時間と金を無駄にした。
始めは良いやつかと思っていたが、全然違っていた。
早く帰るというと。
イムソーリーと少~し
しおらしく答えるが、
途中知人らしきやつがのってくる。
重苦しい雰囲気に無言。
シェムリまでの道のりも我らだけで喋り無言。
も強くなってきたが、そのままにしておいた。
何だかジェスチャーで濡れているアピールをコチラを見ずにしているが、
まさに因果応報。
コイツはきっとこの汚れた金で旨いものを食うのだろうが、
誇れるか?自分や仕事を。
りた後にも更にいかに今回の旅が最低だったか、
来るためにどのぐらいの時間を要したのかを言った。
また一応謝るが、、

tomorrow?アンコールワット?
tomorrow?
ああーそうか。
悪いとすら思っていないのだ。
tomorrow?
お前には絶対に頼まないと言って別れて以来、
一度もこの男を見ていない。
tomorrow?
何だか笑えてきた。憎めないやつだ。
初めに全てをコチラから聞き、
全てを念押ししていなかった我らが悪いのだ。

みに、ベンメリアバンテイアイスレイ
クバールスピアン遺跡
トゥクトゥクで行ってもらった時は2人30ドル
回のトンレサップ湖で払ったお金は、
トゥク代30ドル。チケット代60ドル。
合計90ドル払ってこんな感じのところです。

トンレサップへGO!

暇人

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暇人です。 私のモットーは、心に{ヒマ}を持つことです。 心に暇がないと、色々見たり、考えたりするときに 行き詰まります。 今は寸暇を惜しまず考えて、行動し...

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