水を含むとバリカタになるオピネル簡単分解法。カスタムすれば使いやすい

旅の準備
優秀なフランス製のリーズナブルで美しい
オピネルナイフ。
オピネルナイフはフランス国内で今でも手作業で制作され、世界中の
キャンパー・登山家・釣り人などアウトドア全般に加え、
卓上ナイフや旅先のナイフとしても使われ、世界中にファンがいる
ヴィクトリノックスのようなナイフです。
しかし、オピネルには2つのカスタムが必要で。
カスタム後に初めて、使いやすく、機能的なナイフになります。
1つは、水を含むと柄に使われている木が膨張して、
想像以上に折りたたみナイフの刃が出てこなくなります。
力のある人なら、大丈夫だろうと思うかもしれませんが、
いつか爪がへし折れます。
この固くなった折りたたみの刃を出すために力を込めすぎると
刃で切ってしまう可能性もあるので、
今回は、簡単な分解法と刃をとりだしやすくする方法を
書いてゆきます。(初めてでも15分くらいでできます。)
因みに2つ目はナイフ全般に言えることですが、
研ぎ直さないとたいして切れない「なまくら」状態のため、
刃付けと研ぎ直しがいることです。
それは、次回簡単な方法をお伝えします。
新品状態はこんな感じです。
私の愛用しているのは♯7です。
比較的女性の愛用者が多い大きさですが、
私は料理につかっています。
ここではじめに気になるポイントは、
革紐の脆弱さです。洗ったらこの紐に引っかけて干したいので、
ヌメ革ではなく、水に強い鹿革に変えてゆきます。
鹿革を適当に切り、円錐でねじ込めば完成。
鹿革が手元になければ、手芸店で一番細いのを買うか、
麻ひものほうが丈夫なので、付け替えるといい感じです。
たいがいは、家にあると思います。
●内側がギザギザしているタイプのペンチ
(折れ曲がっている方が引っこ抜きやすいです。)
●先細のペンチ(内側はどちらでも)
●ミニハンマー
(ハンマーでも可能ですが、小物はミニのほうがやりやすいです。)
●鉄ヤスリ(平べったい方だけ粗目)
●紙やすり(粗目と細目)
●ピンポンチor穴あけポンチ(2mm)
●あれば、ゴム板(必須ではありません)
※柄は乾いた状態で作業をします。
先細のペンチで、写真のようにちょっと出ているところに引っ掛けて、
開きながら、柄から抜きます。
力のない人は、足の裏で挟んでナイフを固定して
作業をすると力が入りやすいです。
写真のように、刃を固定している目釘が穴よりも露出していて、
このままでは抜こうにも抜けないので、まずは削ります。
ここで要注意ですが、ロゴと反対側だけを削ります。
ロゴ側は削りません。
鉄ヤスリで、平にしてゆきます。
穴と同じ大きさになるところまで削ります。
段差を揃えて平行な状態で、ピンポンチ又は、
穴あけポンチ2mmで目釘部分をいま平にしたロゴと反対側から打ってゆきます。
結構力を入れて真っ直ぐ打つだけです。
ロゴ側の目釘がせり上がってくれば大丈夫です。
ペンチで引っこ抜きます。
目釘を抜くと刃と柄が分離しているので、
気をつけて刃を抜きます。
ネジの頭がペンチでギザギザしているので、
鉄ヤスリで整えておくと手を切らなくてすみます。
これで分解は完了です。
金具を手で外すと、木が出てきます。
刃を入れて硬さを確認しながら、
出てきた木の部分と、ナイフが収まっていた溝部分を
ヤスリで削り、調整してゆきます。
水を含むと膨張するので、結構すんなり刃が出し入れするぐらいで、
ちょっとゆるいかなーくらいが丁度いいです。
逆の手順で、金具をはめ、目釘を打ち込み、固定金具をはめれば、
完成です。
一度水を含ませてみて、好みの硬さになるまで、調整するといいです。
そんなに難しくないので15分くらいあれば、できますので、
挑戦していてください。
次回、簡単な刃付けと研ぎ方を(シャープナーを使わずに)
書いてゆきます。
そうそうブッシュクラフトには、
ヘレナイフとモーラナイフ&アックスがおすすめです。
特にヘレナイフは美しくて使いやすいです。
白樺は削りやすいですよ。
暇人です。 私のモットーは、心に{ヒマ}を持つことです。 心に暇がないと、色々見たり、考えたりするときに 行き詰まります。 今は寸暇を惜しまず考えて、行動し...
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