チャイナマネーで沸騰のプノンペンの現実

Phnom Penh Reality Boiling With China Money
カンボジア

かつての魔境プノンペン。
バックパッカーなら危険の匂いを感じながらも何が待ち受けているかが
気になって訪れてしまう魅力を持つ伝説化した街。
在は経済発展著しく、ビザの要件も他の国に比べてゆるいので、
移住や商売のチャンスを求めて、再注目される街という
両面を持っているプノンペン。
実際はどんな街なのか?ワクワクするところである。

Phnom Penh Reality Boiling With China Money

我々は、オルセーマーケット近くの伝説の宿
キャピタルゲストハウスの近くのナイスゲストハウスに泊まっている。

に長いビルのゲストハウスで、タバコを吸えるベランダからは、
人の行き交う姿、ひしめき合う人と行きかう車やトゥク、
夜は電飾が怪しく光り、

かつてのバンコクにも似るアジア感が見える。
我らは朝6時起床。

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すぐ近くのオルセーマーケット近くは、カンボジア人も多く、
カンボジアらしさを残す密集した建物と、リクシャ、
外資の看板がどでかく混ざり合い活気がある。

ごちゃまぜのカオス感がたまらない。

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裏手のセントラルマーケットへと続く道は、店と人でごッたがえしていて、
朝6時近くだと言うのに、
どこの食堂も人々であふれる。
ンボジアと言うよりもチャイナタウンのような、
看板と密集した建物とコンクリートの色。
路地裏には生活感と陰影と新旧が入り混じり、
独特な世界観がある。
のあたりをほっつき歩きながら、朝飯を探していると、
少し空きのある、食堂を見つけ入ってみる。
看板などはないし、メニュー表もなく、
しばらくするとおっちゃんが来て、food?
小瑠璃はfoodを注文。
暇人は麺はある?って聞くとokと言っておっちゃんは消える。

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小瑠璃のfoodは、豚バラ肉の焼いたやつがのった香ばしい奴だ。
この店ではこれが唯一のメニューらしく、これしかない。
小瑠璃はウマイウマイと食べている。
人も少しもらうと、カリッとしていて旨い。
シェムリアップの味付けとは違い、
どちらかと言うと中華に近い。
これはこれで旨い。

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暇人が頼んだのは、お馴染みのレモングラス米麺。
かなか来ないから忘れているのかとチラチラ外を見ていると、
おっちゃんが隣の食堂から、麺を持ってきてくれた。
この店は、小瑠璃が食べた豚の焼いたやつだけで、
隣の店の麺ももってきてくれるシステム。隣の店と反目し合うのではなく、
連携している。
お客さんも選べるし、作り手も作るのが1品で済むので賢いし合理的。
には腰があって、スープはコクのあるさっぱり味だ。
これも似ているけれど、シェムリアップの味とは違う。
の界隈は観光向けではないので、値段も外に出ていないし、
英語もあまり通じず、メニュー表などはない。

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セントラルマーケット近くの道は広いが、思ったよりも真新しさはない。
並んでいる店は、どこも中華系で、
カンボジア人がしているような店は見当たらない。
応クメール語の看板もあるが、
これはどこかにクメール語を出す決まりになっているためで、
中に入ってみると中華系だ。
方にある、プノンペンの今やシンボルのセントラルマーケットは
外観は立派だが、中身はオールドマーケットの小綺麗バンといったところで、
ってみると、シェムリアップとさほど変わらないお土産屋と、
内側はに市場、その中心では時計や宝石が売られている。
シェムリのマーケットと違うのは、
地元向けの西洋風の服も点在している所だが、
っきり言って面白いものはないし、
ほしい物は皆無だ。
ただ少しぐるぐる回って通り過ぎる。期待はずれだ。
もともとあったマーケットを隠すためのようにも見える。
ントラルマーケットをさらっと後にし、
我らが目指すのは、
シェムリアップで食べ損ねた、
かぼちゃプリンをショーケースで売っているカフェだ。

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生で食べるものなので、なかなか衛生面が良さそうなところが
シェムリアップになかったので、

プノンペンに着いたら来ようと思っていたお店。
セントラルマーケットを抜けて、ちょっと行ったとこにあった。
KHMER DESSERTだ。
メールデザートと言う割に、みんな鉄板焼飯を食べているので、
本当にここか?と訝しんでいると、店員さんがでてきて、
手招きするので入ってみると、中には我らが求めていた
カンボジアデザートがいっぱいあった。
ラスケースといっても
外側のはなしで、屋台とそこまで変わらないが、
衛生的には良さそうなので、念願のかぼちゃプリンと
緑豆ココナッツとタピオカを頼んだ。
1つ80円ぐらいだ。
そこで予想外の出来事が、、

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店員さんがおもむろに
かぼちゃプリンと緑豆ココナッツに氷をドバっと入れる、、、

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ここまで何とか、生水と氷を避けてきたので、大丈夫か?
早くも暑さで溶けているので、氷が溶ける前に食べることも出来ないので、
る恐る食べるが、噂のかぼちゃプリンは日本のかぼちゃと違い
ホクホクカンがなく、皮がフニャッとしていて、
かぼちゃプリン自体も卵の味が違うくらいで、
そこまで旨くはない。
ココナッツもココナッツミルク味でさほど旨くもなく普通だ。
それよりも氷が気になる。

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唯一氷が入っていない緑豆タピオカも温かいココナッツ味で、
ふつうに美味しいが、その後食べたくなるような味ではなかった。
だから地元の人は、プノンペンの名物鉄板焼ばかり食べているのだ。

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一応唯一の観光地ワットプノンへ。
近くの立派な公園と石像の周りには、人の気配がない。

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隣には、立派な大学もある。
この周りの道路もきれいに舗装されている。
ワットプノンの周りには柵がしてあって、なかなか入り口が見つけられない。
入口まで歩いていくと、
案の定有料のようで、チケットを買うところがあり入場料1ドルで入れる。

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中は緑がいっぱいある公園のようで、
地元の人々もいる。
正装でお参りする人々もいるが、観光客はほとんどいない。
途中街を歩いていても、観光客はかなりまばらだ。
ここにも日本人1組と欧米人は数人しか見ていない。

Phnom Penh Reality Boiling With China Money

一番の撮影スポットでパシャリ。
正直、アンコールワットなどの歴史ある遺跡を見てきてしまったので、
あまり心動かされない。
真新しいのだ。

Phnom Penh Reality Boiling With China Money
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本堂にも一応入ってみたが、
地元の人のお祈りの場なので、早々に退散する。

Phnom Penh Reality Boiling With China Money

本堂横には電飾のビカビカする
お祈りの場所があって、
ンボジアの人がガスガスお札を入れている。
あまりにガスガス入れるので、
本当のお金を入れているのか気になったが、失礼なので聞けなかった。
謎な勢いがあったがここくらいが見どころ。
イレは有料で蚊が大量で、
桶で流すタイプのおすすめできないトイレ。
近くのモールまで我慢したほうが良い。

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かつては欧米人で賑わっていた川沿いのエリアに行ってみることにする。
さすがこの界隈は、ちらほら欧米人がいるようで、
フェが結構あるが、
客入的には10%ぐらいのスカスカ状態で、
川もあまりきれいではないし、値段はリゾート地の値段で、
入る気がするようなところは無い。
中でプノンペンのオールドマーケットに入ってみたが、
地元の女性のたまり場のようで、女性では賑わっているが、
ら外から来た人向けには、お決まりの同じお土産物屋あるだけで、
ものすごく暇そうに店番しているのは、他のマーケットと同様。
儲かっていたのは、このお土産物屋で売っているものを作って
この土産物屋に売っているところだけだろう。
に売り切ってしまえば、
売れようが売れまいがどっちでも良いかもしれないが、
本当に面白くないので観光客は減っているし、
この先に未来があるのかは不明だ。
売れなければ、次の仕入れもない。

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あまりにもめぼしいところもなく、
歩き疲れたので、エアコンがありそうなゲストハウスの1階にあるカフェへ。
エアコンはなかった。客は我らの他にはいない。
珈琲はなぜかカプチーノ的なやつばっかりで、
1,5ドル。味は普通に飲める。

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パンケーキは蜂蜜付きで、バナナがのっている。
小瑠璃も食べる前はウキウキしていたが、味はいたって普通。
装もカンボジアのカフェによくあるパターン。
店員さんは暇そうで、
トイレを借りにゲストハウスの入り口に行くが、人気はない。
トイレは綺麗。
この店も投資はかなりしただろうが、観光客がプノンに押し寄せる風景は
想像がつかないので、心配になってしまった。

帰りは、セントラルマーケットの近くの一番近代的なsorya mallに
行ってみたが、外観だけやたら豪華で、近代的でお客はガラガラだ。

1階はまだしも、誰が買うのかわからない高額な電化製品屋には誰もいない。
各階にもほとんど人がいなくて、
最上階のお土産を売っているところに、
本が出した感じの店があったが本当に誰が買うのかわからない、
ビミョーなラインナップとヤミに高い値段設定で、
日本人の客が1組いただけだ。
ちろん私達が買うものは何もなかった。
他のお土産物屋もただビルに入っているだけで、
他のマーケットと同じものが売っている。
イの1ドルショップと書いてあったので入ってみると、
ここも中国系のお店だった。タイ製品は殆ど無くて買うものはない。
ここにもお客さんは1人もいない。

アコンが効いているので、涼みに来る高級ビルだ。
豪華な外観のせいか、値段のせいか、肝心のカンボジアのお客さんは皆無だ。
ここに投資した人は大丈夫なのかが心配になるくらい人気はない。

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街を歩く限り、カンボジア人が起業しているような会社は見当たらない。
観光客向けのホテルも結構あるし、建設中だが肝心の観光客はほとんどいない。

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それなのに店だけはひしめき合っている。
店らしいところは、すべて中華系で他の外資が出店しているは見あたらない。
日本系の生き残りも、ホンダとスズキなどのバイク関連ぐらいだ。
SONYやシャープは既に潰れていた。

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カンボジアのアパートはなかなか作りが面白い。1階には資材系の店と、
家電の店が多いが人気はない。

シンガポールなどから輸入しているようだ。
通量はめちゃめちゃ多いが、みんなどこに向かっているのだろう?

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宿の近くのオルセーマーケット近くに帰ってくると、
ここにはカンボジア人がいて、
街もなかなかおもしろい。
生活感があって大通りとは違う。

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10km以上をひたすら歩き回って疲れたので、
宿の向かいのドラゴンゲストハウスの2階の飯屋にいってみたが、
味がほとんどしない、寂しくなるような味だった。
発前の期待は打ち砕かれた。
プノンペンはすでにチャイナマネー色だ。
道路やカフェなどもきれいになったし、治安も現在は悪い感じはないので、夜も歩けるくらいになって、ホテルも言うこと無いくらい安くて
クオリティーが高くなったのもチャイナマネーのおかげなのだろが、
現在のところ、カンボジアに来た気はしないし、他の外資もいないので、
どこも同じに見える。
心のカンボジア人が押しやられている感じで、
経済成長中でエネルギーに溢れ、
明日が今日よりも良くなると感じさせてくれる街かというと、
今の所まったく感じられない。
イのバンコクはタイ人が中心で、文化も感じられるし、
外資が入り乱れ、便利でエネルギッシュなのに不思議と居心地がいいし、
バンコクはタイに来た感じがする。
ノンペンには残念ながらそれがないので、
今後観光客が増加したり、色々な国の人が投資し、
移り住む様子が想像できない。
チャイナマネーの力と中国人の行動力には驚かせられるが、
このやり方は、既に終りが見えている。
観光客もいないし、店に人がいない。

暇人

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暇人です。 私のモットーは、心に{ヒマ}を持つことです。 心に暇がないと、色々見たり、考えたりするときに 行き詰まります。 今は寸暇を惜しまず考えて、行動し...

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