人間もそうだが、逆境や非常時に、
それまでに何をやってきたか、そして実力が試される。
今回の新型コロナは、命に直接関わる事で、災害や防衛などの
国家の存在意義と役割を示さねばならない有事だ。
国民から生活の糧を受け取る政治家や役人や公務員が、
一般にはわからない複雑な仕事を日々こなし、
この国の発展にどのくらい時間と労力を使ってきたかもわかる。
世界中で化けの皮が剥がれているなか、
台湾だけが人間的に輝いている。
国家の品格や至誠を示す先進国台湾と後進国日本の
今までの新型コロナ対策の対応の差を比較して考えてみる。
2019年12月31日・武漢で原因不明の肺炎が発生。
原因不明の肺炎が中国武漢でひろがる。
2020年1月7日・新型コロナウイルスと判明
1月31日・WHOが緊急事態宣言
現在の日本の感染者1334人(検査をほぼしていない)死亡者・7人
対して現在の台湾の感染者48名 死亡者・1人
2020年1月13日 中国(武漢市)で新型コロナウイルス患者が
発生しているのを受けて専門家2人を武漢に派遣。
1月20日 中央感染症指揮センターを設置。
1月21日 台湾での新型コロナ患者を初確認。
・製造業者によるマスク輸出を1カ月間禁止。
1月22日 中国(武漢)からの団体客受け入れを停止。
1月23日(中国が武漢封鎖)
1月24日 中国全土への団体旅行を停止。
1月25日 中国・武漢市への旅行を禁止。
1月26日 中国人(湖北省)の台湾への渡航禁止。
中国全域の中国人の台湾への渡航制限。
1月28日 台湾内での二次感染者を初確認。
1月29日 台湾への渡航者に健康調査票記入と提出を義務付け。
政府備蓄分のマスクを放出し、コンビニで販売開始。
1人1日3枚の購入制限。
1月30日 マスク高額転売防止用の通報ダイヤルを設置。
1月31日 台湾鉄道の車両内や設備の消毒実施を発表。
台湾政府が国内マスク生産を。
数億ドルを投資し(約日本円7億円ほど)を投入して生産ライン増設。
国防省は軍隊を派遣して、マスク生産工場を支援。
2月2日 中国(広東省)の中国人の台湾への渡航禁止。
2月3日 浙江省溫州市の中国人の台湾への渡航禁止。
高校以下の教育機関の冬休み延長、夏休み短縮を発表
2月3日 大学の冬休み延長、夏休み短縮を発表。
武漢からチャーター機での帰国者を検査後、隔離。
2月5日 中国(浙江省全域)の中国人の渡航禁止。
2月6日 中国全域の中国人の渡航全面禁止。
海外クルーズ客船の寄港を禁止。
マスク購入の際は指定薬局で健康保険証又は
身分証明書の提示を義務付け。
始め1人1日3枚の購入制限をかけたたが、
複数の店舗を回りマスクを探す人が出たため、
指定薬局で健康保険証の提示を求める(実名制)を導入、
購入制限も7日間で2枚に変更。
2月7日 14日以内に中国の渡航歴や居住歴のある外国人の渡航を制限。
2月10日 中国・香港・マカオ経由で台湾に来る旅行者に
14日間の在宅検疫を義務付け。
2月25日「厳重特殊伝染性肺炎防治及紓困振興特別条例」を可決・成立
自立した生活が出来ない家族が隔離や検疫対象になった場合か、
仕事が出来なくなった人については
防疫補償を申請することができるように、
最大600億台湾元(約2,186億日本円)の経費を計上できる。
防疫物資に指定されたものを高値販売、特別な理由もなしに売らない場合
未遂も含めて罰則・罰金を科す。
新型コロナにまつわるデマなどを流し、
それによって、公衆や他人に損害を与えた場合罰金を科す事ができる。
○SARSの経験をいかし、医療施設の拡張、改善。
○十分な量のマスクと保護用品を確保。
○病院にはエレベーターのボタンを拭うティッシュを設置。
○マスク無しで病院に入ることを禁止。
○空港では係員がタクシーの乗客の手をスプレーでアルコール消毒。
○公共施設の入り口では検温実施。
○オフィスやトイレには、アルコール消毒液を設置。
○地下鉄の改札口に、サーモグラフィを設置
○電車や駅内の手すりやトイレは毎日消毒を実施。
○月に4回電車内全体の徹底消毒を実施。
○各駅に体温計や消毒液などを設置
○レストランなどでも店員さんがメニューと一緒に
消毒するスプレーを持ってきてくれて手を消毒。
○店内に入る時に人数制限。
タクシー運転手やバス運転手などの
コロナウイルスに感染しやすい人に
マスクが優先的に届くように求める情報を発信
○ラインなどの通信アプリを通じて
間違った情報を信じないよう注意するメールを配信。
SNSに限らず、情報公開を積極に行い、
国民が何が起こっているかを把握して、パニックにならないように
台湾政府は努めている。
2月2日~24日までと指示、
現在は、感染者が1人出れば学級閉鎖、
2人以上なら学校閉鎖するという基準つきで授業を再開。
8万リットルの消毒液と2万5000本の体温計を
政府が購入して学校に配布しているという。
企業が有給休暇の取得を拒否した場合、
法律にのっとって処罰することも表明。
企業側が処罰や減給といった対応をしないように、指揮センターが言及。
休校中に小学生の世話が必要になる保護者は、看護休暇を申請できる。
1月16日・新型コロナウイルス、国内の感染者を確認。
1月31日・中国全域ではなく武漢市を含む湖北省からのみ
入国拒否を表明だけしてみる。
そして滞在歴などは善意の自己申告で確認するという。
2月1日・日本で指定感染症になる。
2月5日 ダイヤモンド・プリンセス号で
職員なども含めた集団感染をひきおこし、
世界中から批判されると、公共交通機関で帰宅させるは、
それぞれの県の医療従事者を呼んでいたので、
自分の県に帰り感染が発覚するは、ウイルスを全国にばらまく。
2月13日・政府、新型コロナウイルス対策予算総額153億円だけ。
(予備予算をどんどん減らした結果)
2月25日・時差出勤やテレワークの推進を呼びかけだけしてみる。
企業に対し、発熱などの症状が見られる人への休暇取得の勧奨。
イベントの自粛は一律ではなく、開催の必要性を各々が判断して、
必要性の検討をするように要請してみる。
2月27日・いきなり独断で全国学校に3月2日から春休みまでの
休校を要請してみる。
3月5日・中国、韓国からの入国者に2週間の待機要請だけしてみる。
3月6日・公的医療保険適用でのPCR検査開始
3月10日マスクの高値転売を禁止する政令改正を閣議決定。
15日から施行。
指示しているのではなくて、丸投げとお願いのようですね。
責任はそれぞれの自己責任。
台湾の新型コロナ対策は特殊なことは行っていないようにみえます。
初動は、空振りに終わったとしても仮説の段階で準備、
できれば実行しないと手遅れになるのでスピードが重要で、
水際対策の徹底。
マスクや消毒液やトイレットペーパーなどは災害のたびに買い占め、
転売が起こるので、法律で阻止する。
情報が不足し、何の対策をやっているのか?
予防法は何なのか?現在は何をしていて、
これからにを段階的に何を行っていくのかを示さないと、
不安からデマや憶測が飛び交い、
マスコミがそれを煽るのもいつものパターンなので、
情報のスピードと透明性。
マスクがないと、感染症に対しては不安になり、
他人にウイルスをうつす危険があるので、早急に確保する。
(それ以前に伝染病は想定外のことではないので、
伝染病が起こることを想定して、備蓄と隔離施設を作るのは当たり前。)
想定外が当たりまえで、
想定外だから出来ないのであれば、対策本部など作っても動ける人間がいない。
複数の仮説を立てて、シュミレーションをして、
最悪に備えるのも当たり前。
公共交通機関や、お店などにも徹底して、消毒を行い、
同時に消毒液も配らないとならないが、
備蓄していないともちろんそんな事もできない。
検査をして、症状が軽ければ自宅待機、重ければ入院。
そして、コロナウイルスと同時に経済的ダメージが並行して進んでいるので、
隔離する人やそれを支える家族などには、
お金を出さないと、生活ができなくなるので、保証を国がする。
別にいただくのではなくて、
こういう時のために税金を払っている。
台湾の対応は至誠に溢れ、情熱と計画性と実効性がある。
過去の教訓を活かし、国民の命と生活を守るために働いてくれている
政治家というのがいるのだなと
心底驚くとともに、何だか救われた気持ちにもなる。
その政治家を選んだのも台湾の人々なのだから、それぞれの人々が、
政治を自分の生活の一部と捉え、真剣に考えているのだろうと思う。
おとなしいのが民度ではなくて、
主体的に一見自らと関係のなさそうなことに関われるかが、
民度なのだと思う。
日本はその対極に残念ながらあるし、
今回のことも過去の教訓としてはいかせないだろう。
間違いを認めて、はじめてきっかけが生まれるが、
間違っていないと思っているのだから。
知らないのに、知っていると思いこんでいるのだから。
台湾の防疫対策は、初期は水際対策、
デマや転売やパニック対策と経済支援それに、
徹底した消毒とマスク着用。
日本政府や、WHOはマスクはいらない論調だが、台湾のマスク率は多い。
消毒とマスクが防疫の中心であり、感染拡大を防いでいる要因である。
ならば何故マスクいらない説を流すのかと言うと、
マスクとアルコールの備蓄が不十分で、国内の増産対策も
メーカーへただの要請を出すだけで足りないままなので、
単純にマスクは用意できないのだと思う。
台湾も備蓄分では足りず、台湾は税金を使い、工場の増設をし、
生産体制まで整えることができたから
マスクと消毒の徹底が出来るのだと思う。
日本では、公共施設などを消毒している光景は見ない。
マスクや消毒が有用であるなら、
それを供給する必要があるが、
出来ないから、そもそもいらないと言っているのではないかと思う。
検査をすると医療崩壊を起こすから、
検査しないのが賢明という論調もあるが、
個人的な意見だが、やはり検査をしないと総数がわからず、
感染の拡大をとめられないと思う。
病院で検査をすると医療崩壊を起こすなら、
輸送で検査を出来るシステムをつくって、
軽症者や感染が疑われる人は隔離施設で隔離し、
重傷者は入院するしか無いと思う。
病院に押し寄せて、そこがクラスター化するのが懸念されるなら、
オリンピックの空の会場を隔離所兼検査所にすればいいと思う。
このままでは、世界中が感染者数を増やし、犠牲を払って抑え込んだ時に、
日本だけ感染者の実数すらわからない国になりかねない。
新型コロナウイルスと並行する、
経済のダメージ、輸出入品の高騰、
消費税のダメージ、増税のダメージ、
開催しようがしまいがオリンピックの膨大な赤字、
少子化、地価と円と株価の値下がり。
そして今回世界が気づいていなかった、
日本はなんにも考えていなくて、
他人事で、どうするかではなく、
誰のせいにしようかだけを考えているしょぼい国と認識されたことで、
既に決定的だった外資の撤退をはやめ、輸出入にも影響が出て、
物の値段は上がり、所得は減るか、仕事を失い0になるか。
新型コロナよりも深刻な事態の渦中にあるけれど、
今回の対応を見る限り、火事場の馬鹿力も、至誠とは言わないまでも
誠実さも、隠れた実力も無いことがはっきりしたので、
減税も一律にお金を給付して、
見るも無残な消費を持ちこたえさせるような、
経済対策などないのだろう。
準備をしていないのに、対策は打てない。
暇人です。 私のモットーは、心に{ヒマ}を持つことです。 心に暇がないと、色々見たり、考えたりするときに 行き詰まります。 今は寸暇を惜しまず考えて、行動し...
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